●江戸和本●〈儒仏雑註〉漢語大和故事 蔀遊燕 元禄4年 語学 俚諺 辞書

〈儒仏雑註〉漢語大和故事（原装） 【判型】半紙本5巻5冊。縦222粍。 【作者】遊燕子（蔀遊燕）作。 【年代等】元禄4年4月刊。［大阪］雁金屋庄兵衛板。 【備考】分類「語学・俚諺」。江戸前期の代表的な俚諺資料の一つ。「風枝ヲ鳴サヌ御代」「戸ザヽヌ御代」「井ノモトノ蛙大海ヲ不レ知」のような俚諺を集め、「今ノ世、児童ノ専(モツパラ)モテアソブモノナリ。『事物起原』ニ曰ク、俗ニ之ヲ風箏(フウソウ)ト謂フ。古今相伝ヘテ云ク、是、韓信ガ作ル所ト。漢ノ高祖、陳(チンキ)ヲ責ルトキニ、韓信、紙鳶(イカノボリ)ヲ作リテ道ノ遠近ヲ量(ハカ)ルトイヘリ。又、梁ノ太清中(タイセイチウ)ニ羊佩(ヤウカン)ト云フ者、小児ニ教ヘテ紙鳶(イカノボリ)ヲ作ラシメテ、コレニ詔(ミコトノリ)ヲツケテ、風ニマカセテ之ヲ放チ、軍中ニ通ゼントスト。コレ等(ラ)ミナ軍(イクサ)ノ時ニ用ヒタリ。紙鴟(シシ)・風鳶(フウエン)、イカノボリノ異名ナリ」（第5巻冒頭「紙鳶(イカノボリ)」）のように、多く故事来歴や出典、異名を交えて語句の意味を解説する。第1巻「風枝ヲ鳴サヌ御代」以下77項、第2巻「岩ノハザマ 片鄙(カタイナカ)」以下60項、第3巻「勧学院雀囀(サヘヅル)二蒙求(モウギウヲ)一」以下59項、第4巻「蟹ハ甲ニ似(ニセ)テ穴掘(アナホル)」以下65項、第5巻「紙鳶(イカノボリ)」以下65項の合計326項を収録。俚諺を半丁8行の大字・楷書・付訓で綴り、説明文を割注形式（半丁16行）の小字・楷書・付訓で記す。 ★原装・題簽付き・並本（一部小虫・汚損）。【参考価格：日本の古本屋で、4万3200円】。